執筆:2021-04-20
検査続きの日々、問題に次ぐ問題発生の末、やっと人工授精(AIH)に挑戦。治療はまた一つステップアップしてしまったことになる。我が子への道が開けたと喜ぶべきか、人の手に頼らないと妊娠できない身体を憂うべきか…
自然妊娠を諦めるということ
私たち夫婦は、これまで10周期以上のタイミング法をもっても妊娠することができなかった。交際中、真面目に避妊して時に不安になっていた日々を思い出すと笑えてくるほどの成績だ。
ラブリーナイトの数日後、無事胃もたれを迎え、薬局でアレを買ってトイレに籠る。帰宅したパートナーに赤い二本線を見せて泣き笑いする。…っていう、よく見るあれは都市伝説だったかな??
自然の摂理だと思っていた妊娠。そのための身体機能が、私には備わっていない。ハッキリとそう言われたような気持ち。そんなの正直悲しすぎる。健康的に、セーフティに生きてきたのにどうして?
費用にも変化がある。
もう自分たちじゃどうにもこうにも!でもどうにか妊娠したい!…という人にはこの先社会保険が効かない。家計へのダメージも自分のせいみたいで辛い。これ、どこまでお金かけるの?お金かけても授からなかったら、どうやって生きていこうか?病むんですが。
けれども俯いていたところで妊娠はせず、時間が過ぎゆくばかりなのはもう、痛いほど知っている。もう自然とか、人と違うとか、こだわっていられなかった。プロセスは同じ。ただ可視化しただけ。そう言い聞かせて、また1つ歳を重ねる前に医療の力にめいいっぱい頼ってみることに決めた。というより、それしか方法がない。
新しいことに挑戦する意気込みみたいな感情と
第1章が終わったような悲しい感情とが入り乱れて
不安定だったな…
人工授精(AIH)1回目
D4
・排卵誘発
高AMHが発覚していたので、クロミッドという薬で卵胞をしっかり育てていく。
D10
・卵胞チェック
初回は15mm,18mmの卵胞が左右1個ずつ排卵しそうだった。
この時、PCOSの特徴である”ネックレスサイン”っぽい小粒たちを初確認した。
・排卵誘発2
近く排卵すると予測されたため、AIH実施は翌朝(D11)に決定。
診察後にhcgの筋肉注射を腕にブスっと打たれる。おしり打ちのところもあるとか?
・精液運搬用保温器 SEEDPOD(レンタル料:¥100/回)
翌朝、新鮮な精液を安定輸送するためにTENGA製のSEEDPODというキットを持たされる。これが優れもので、蓋裏のサーモチェッカーで適温に調整して持参することができる。
・排卵前から排卵済まで確認!
・注入したのも確認!
受精のすぐ手前までこの目で見届けられちゃった。
人工授精も悪いことばかりじゃないね♥
一歩前に進むと、やっぱり期待してしまうのが人間でしょう。ソワソワ、ワクワク、何か見えない”自信”を身に着けて、賢者のように過ごしていた初めてのAIH後。
そして迎えたD29。
残念ながら赤いものが下りていた。うんざりする。
・AIH前スクリーニング検査(妻) ¥17,000
・AIH前感染症検査(夫) ¥6,400
・排卵誘発
・排卵誘発(筋肉注射)
・人工授精 ¥18,300
約¥51,700
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