執筆:2021-09-06

2度にわたる子宮内膜ポリープの手術、甲状腺機能亢進症の発覚(後にバセドウ病)、子宮内膜炎の治療など様々な困難の末、ようやく初めての体外受精に突入することができた。
採卵したのは2021年6月のため、ここまで3か月を要した。
体外受精の基本プロセスはこちらの記事にまとめている。
今回は6項の治療を受ける。
体外受精(IVF)1回目 準備期間
D4
・血液検査、エコー
LH:6.5
FSH:3.6
E2:75.9(高値)

エコーで複数の卵胞が見られ、多嚢胞傾向でした。
E2高値の要因と思われますが、移植には問題ないです。
・ホルモン補充のための服用開始
(1)レルミナ40㎎ …卵胞発育を抑制
(2)ジュリナ錠0.5㎎ …子宮内膜のための黄体ホルモン補充
D13
・血液検査、エコー
E2:219.8
PROG:0.2
内膜:11mm

移植のための環境が整っています。
引き続き、ホルモン補充をがんばって。
・ホルモン補充
(1)ジュリナ錠0.5㎎(継続)
(2)デュファストン …黄体ホルモン補充
(3)プレドニン5㎎ …着床を促す
(4)ルティナス膣錠 …妊娠を維持するため
(5)セフジトレンピボキシル錠 …胚移植日の感染症予防のため
普段病院にかからないし、薬の量に引いてしまった…
箱に入っていたりするので、小さい鞄の方はエコバッグを持参したほうがいいです。
膣錠について、詳しい使い方はフェリング・ファーマのHPに丁寧な動画解説があるので安心。
タンポンと同じ要領で注入できるので、難しいことはない。

初めての膣錠使用は、不安と不快感があった。
時間が経過してウェットになった膣錠が、水っぽくなって下りてくるのがとても不快。
そのせいで長い期間おりものシートが欠かせない事と、薬代と別にコストが掛かる事がストレス…
体外受精(IVF)1回目 凍結融解胚移植
D20
ついに移植当日!
妊娠におけるこのプロセスまでが遠かった。
「これが終わったら、妊娠しているようなもんでしょう?」っていう感覚で
不安より期待感が高く、舞い上がった気持ち。
・ホルモン値 採血
E2:167.3
PROG:6.2(低値)
プロゲステロンが低値のため、ルトラールを追加することに。
・下半身のみ着替え(紙スカート着用)
・黄体補充の筋肉注射を打つ(二の腕)
・お手洗い
・手術室へ
・移植準備
診察台に乗り、胚を子宮内に入れるためのチューブを入れる処置。
基本的に痛みは無いものだが、私は子宮まで角度がついているので軽い痛みあり。
・胚準備
私の通うクリニックでは、培養室の様子をLIVEで見ることができる。
シャーレの上に現れた胚。どうしよう、もう愛おしい。
自分たちの身体から取り出したものが実り、また身体に戻ってくる。
”普通”だったら経験できない感覚。悪い事ばかりではない。
今回の胚のランクは、3AA(4day)⇢ 5AA(4day・アシステットハッチング有)
極めて質がよく、良好な胚となってくれた。
アシステットハッチングの効果で透明帯は破れ、飛び出した胚盤胞で雪だるまの形をしていた。
より着床しやすい状態になってくれたということ。
それにしても、画面に映る胚はすりごまの欠片の1粒のようだ。
シャーレの縁にチューブが映った。
シュッと胚が吸い込まれ、シャーレはまっさらになり、映像は終了した。
培養士さんがこちらへ歩いてくる。
チューブが先生の手に渡った。

いま、培養室から卵を受け取りました。
これから子宮に戻していくので、よく見ていてくださいね。
・移植
今度はエコー映像を見る。
子宮の中央にチューブが届く様子がわかる。
流れ星のように白い線を描きながら、ピトッ!と止まった点が1つ。
白く見えていたのは空気だそうだ。
戻ったんだ。とうとう私の身体に、我が子の気配。
・着替え&休憩(30分)
・膣錠投与(黄体補充)
・診察

とても良い位置に戻すことができました。
どんなにいい卵でも妊娠率は50〜60%です。
そこに期待して待ちましょう。

なんだか神秘的な気持ちで胸がいっぱい。
ここまで進展したことに大きな一歩を感じる。
この気持ちを大事に過ごしたい。
・ホルモン補充
・凍結融解胚移植
約¥186,000
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