執筆:2021-06-12
結婚・妊娠・出産を当たり前に思い描いていた我が家も、いよいよ体外受精までたどり着いてしまいました。人生何が起こるかわからないものです。
はじめてのこと、まずはお勉強しましょう。一般的な体外受精の基礎プロセスです。
私は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状がある。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が怖いので中刺激から挑戦。
卵巣刺激(中刺激)
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中刺激の卵巣刺激が始まる。
・レトロゾール:抑エストロゲン
・レルミナ:排卵抑制
・ゴナールF皮下注射:rFSH製剤
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経腟エコーをすると、16~18㎜の卵胞が確認できるだけで8個あった。
もう数個同じくらいに育ちそうとのこと。
追加の薬が始まる。
・カバサール:腹水胸水予防
・バファリン配合錠:血栓予防
・hMG注射:1個18㎜程度まで育てるため
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自宅にて、成熟トリガー(点鼻薬ブセレキュア)を打った。
これで最終調整が完了となるようだ。
のびおり・体温上昇を確認。お腹も張ってきている気がする。
たくさんの薬で卵胞がぐんぐん育ってる感じがする。
いよいよ採卵するんだね。
妊娠・出産は命がけだと言うけれど、どうして私はその前段階から
生命に関わる治療をしなければならないんだ…。どうかOHSSにならずに終えられますように。
採卵当日
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前夜の24時より絶食、深夜3時以降は絶飲食。
緊張も相まって喉からから。
この時6月。もっと暑い時期の採卵はしんどいね。
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8:30 クリニック到着。採卵の朝は早い。
リカバリールームにて、手術着・キャップを着用。
ナプキンをサニタリーショーツに取り付け、看護師さんに預ける。
水分補給となる点滴の装着。
血圧測定。
9:10 呼び出しがかかる。
トイレを済ませ、手術室へ。
手術台に上ってからは、スピーディーに器具を装着され、膣も消毒。
横になる自分の周りがバタバタしていると同時に麻酔が投与され、ピリピリ感を体感したらあっという間に意識が飛ぶ…恐らく10〜15分で採卵終了。
採卵時の麻酔、鎮痛剤の処方などはクリニックによって様々。私の通うクリニックは、静脈麻酔で完全に意識がない状態での採卵が基本。
私は甘やかされ状態での採卵だったので、意識ありの局所麻酔や、鎮痛剤すら使用しない話など聞くとゾッとしてしまう。なんでそんなに差があるの~~??
9:40 ベッドに戻る。
ポリープ手術をした時は手術台から意識があったのに、今回は車椅子の記憶が全くなくて戸惑う。今回はベッドに乗せられるときにやっと意識が戻って開口一番、
すぐ起きられたんでしょうか!?
って看護師さんに聞いていた。どうでもいいね。笑
すぐ意識がハッキリしたので、リカバリー終了時刻が決定。夫に迎えの連絡をする。
生理痛と同じ鈍痛あり。通常1時間程度で収まるとのこと。
11:10 帰宅準備
ここまでに計3回ほど酸素・血圧測定。4回目の計測後にトイレを済ませ、点滴を外す。この時はもう痛みなし。
着替えて診察を受ける。
・採卵数:17個(最後のエコーでの想定の倍)だったよ。たくさん採れたね。
・OHSSになる可能性は未だあるので、1週間はできる限りの安静を。
・初回なので受精方法はすべてふりかけ受精(IVF)にしましょう。
・移植方法は凍結融解胚移植です。
17個も採れてひと安心した。あとはちゃんと受精してくれるのを祈ることしかできることはない。病院の方針で、凍結融解胚移植が基本なので1周期は卵巣を休めることになる。卵巣のことを考えると安心。
OHSSは引き続き不安だけど、数日後に術後の診察もあるし、幸い在宅勤務の環境のため安静も可能。通常勤務だった頃を思うと、どういう風に体外受精に取り組めただろうかと色々不安になった。有難い労働環境に感謝して過ごそう。
・卵巣刺激 第2弾
・エコー
小計 ¥44,000
・採卵、麻酔
小計 ¥37,000
約¥81,000
金銭感覚はすっかりバグり始めた。
日帰り手術の割にお安いなぁ~♪と感じてる。終
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