執筆:2021-01-15

勝手に進路相談会にて今後の方針が決まった。
不妊原因の1つであった子宮内膜ポリープは取り去ることができたものの、タイミング法の回数を重ねても妊娠せず、ほかにも原因がある予感。怒涛の検査期間を始めることに。原因という原因を洗い出し、納得の上で人工授精や体外受精へのステップアップを視野に入れていく。
検査No.1 プロラクチン値
周期ごとに可能な検査を淡々とこなし、合間にタイミング指導を受ける日々が始まった。
平均値:15.0ng/ml
前回値:55.6ng/ml
今回値:32.9ng/ml
経緯
高プロラクチン血症として服薬治療を続けている。簡単に数値が基準値に下がることは少ないとのことだったが、経過が気になったので改めて検査してもらった。
結果

数値が下がっているもののまだ高値扱いであり、服薬治療は継続しましょう。
検査No.2 子宮内膜フローラ検査
・D15あたりの内膜が薄いときに受診。
・健康保険が適用されない自費検査。
・同周期は避妊しなければならない。
・結果まで2週間を要する。
1.内診台にて消毒
2.子宮内に管を入れ、検体を採取。正味3分程度。
・子宮鏡より痛みは無く、終わった後に軽い生理痛程度の痛み
・出血はおりものに血が混じる程度
経緯
どんな方法で妊娠しても育つ場所は子宮一択。大事なベッドの環境を確認しておきたい。
結果


ラクトバチルスが多く、問題なし。他の菌類のわずかな存在に対しては、
念のためラクトフェリンサプリを摂取することで心配ないとのこと
検査No.3 排卵後の血液検査
予定外の検査をした。
避妊周期を終え、リセット後のD11にタイミング指導を受けるべく受診。すると卵胞が見えなかった。早い段階で排卵してしまった後なのか確認するため、先生の提案で血液検査をすることに。
すると、ここでも新たな原因が見つかる。
LH:13.4
FSH:3.6
E2:113.3
P4:1.5
結果

排卵期の数値でFSH<LH となり、LHが逆転しています。
これは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の傾向があると診断します。
卵巣で男性ホルモンが異常生成されることにより排卵しにくくなる症状。
排卵できなかった卵胞が卵巣に溜まる。卵胞の質に影響を及ぼす可能性も。
原因特定困難で、体質ともいえる。
治療法は排卵誘発、卵巣ドリリング手術などがある。
【症状】
・月経異常がある
・超音波所見で小卵胞(2~9㎜)が多数みられる(ネックレスサイン)
・排卵期のホルモン値がFSH<LH
先生のアシストで、また原因が一つ炙り出された。調べてみると、PCOSの約10~30%に高プロラクチン血症を合併するという資料を見つけ、腑に落ちてしまった。
今周期からは、タイミング指導+排卵誘発の治療にアップグレードした…。💸💸
余談

エコーの時、ポリープの影がありました。
ポリープは再発率が非常に高いです。
そろそろまた子宮鏡をしたほうがいいかもしれません。

ぽ、ぽり…
まだ術後半年も経っていないのに…
(泡吹いた)
検査No.4 アンチミューラリアンホルモン(AMH)検査
また予定外の検査をした。
PCOS傾向が判明し、卵巣機能不全が疑われるとのことでAMHという数値を調べる血液検査を行った。
・卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか(卵巣の予備能)
・年齢に相関しないが年齢とともにAMH値は減少する傾向
・高すぎる数値も問題(PCOS)
・健康保険が適用されない自費検査
平均値:4.02ng/ml
今回値:5.75ng/ml
結果

やはり高値でしたので、PCOSです。
低値だと卵胞が少ないという問題があるが、高値の場合は服薬などで
まだまだ対応できるのでがんばりましょう。
前編ここまで
長い記録になってしまった。ここまでの検査だけで3周期も時間を要している。不妊検査は周期に左右されるため、このように効率が悪くなりがち。気になることがあれば早めに医師に相談し、スムーズに検査をすることをおすすめします。
・PRL検査
・子宮内フローラ検査(自費)¥40,800
・排卵後血液検査
・AMH検査(自費)¥5,800
・タイミング指導×1回
・タイミング指導+排卵誘発×1回
※前回記事の診療分も含む
約¥58,000
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