【人工授精 Vol.3】”終わり”の決断

執筆：2021-05-15

AIH1回目は、残念ながらいつもの如くリセットしてしまった。手段を変えるということは少なからず期待をしてしまうもので、やっぱりショックを受けた。これじゃタイミング指導と大して変化がないんじゃ…

“終わり”の決断

不妊治療においてとても重要で、とても辛いこと。それは”終わり”をどうするか考えなければならないこと。大半の家庭は、お金がこんこんと湧き出るような暮らしではないだろう。加えて1周期を終えるごとに間違いなく年老いる。自分たちの身体のポテンシャル、少し先の財布の中を見定めて、素人目でも治療の行く末を決断しなければならない。

我が家のAIHは２回だけ。AIHに進むと決めたときから考えていたこと。20代から30代にかけての貴重な時間をいくつも費やしてきた。1周期の尊さも身に染みたし、検査の度に1つずつ見つかる欠損で自分の身体が正常とは言えないと悟った。目に見える数字と体感で、見切りを付けなくちゃいけないと察するには十分だった。

ステップアップすることはネガティブなことばかりじゃなかった。”それだけ医療の手を借りなければならない”と悲観しがちだが、治療も検査みたいなものだと感じた。

タイミング指導：生理周期や排卵の状態を知ることができる。
人工授精：子宮頸管を突破したことで問題個所が絞れる。
体外受精：卵子・精子の質や受精・着床能力が目に見えてくる。

調査費用は高額すぎる。けれど、行き詰まりを感じている私たちにはそれが価値のある治療に思えてきた。医師もその考えに同意してくれ、最後の人工授精である2回目に挑んだ。

人工授精（AIH）2回目

D3
・排卵誘発（クロミッド）開始

D12
・卵胞チェック
　左（卵管の通りが良い側）×1個

・排卵誘発２
　hcg筋肉注射（上腕）

・精液運搬用保温器 SEEDPOD（レンタル料：￥100／回）

自分たちの中でまたひとつ決断に迫られた中での人工授精。自分たちではお手上げだった部分に奇跡が起きて、妊娠に繋がってくれたらいいなーと願うしかないのだけれど。
できればここで終わりたい～～！！
もうお金かけたくない～～！！！